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レビュー/2019年J1リーグ第18節/仙台戦

2019.7.6
浦和1-0仙台
得点:興梠
(埼玉スタジアム2002)

興梠の歴代浦和レッズでの総得点数で福さんを超えた、という試合でしたが、実際のところなかなかに痺れる内容でした。

この日は仙台の盟友と呉越同舟観戦のため、シートチェンジサービスを使ってメインアッパーで。雨予報でしたが結局試合終了まで雨は降らず。

浦和はGK西川、3バックに岩波、マウリシオ、槙野、2ボランチにエヴェルトンと青木、両サイドに橋岡、宇賀神、シャドーに武藤、長澤、1トップに興梠。橋岡と長澤の起用が注目ですね。

仙台は4-4-2、石原と長沢の2トップ。守備時には5~6人が最終ラインに一気に戻り守備陣形を整える、守備的な布陣でした。

浦和はそんな仙台に対し、ポゼッションで上回り、両サイドを起点にする意識が感じられました。しかし、相手も4-4-2でサイドのケアもしっかりしてくるため、浦和はトライアングルの形成にてこずり、単発のパスを通すまでで終わることが多い。

仙台はやや強めのコンタクトを続けており、何度かファイルを取られる。そんな中、前半17分に仙台・長沢のファウルでエヴェルトンが負傷。これは主審がもう少し無駄なフィジカルコンタクトに対するファウルをしっかりとっていれば・・・と悔やまれるプレー。あ、エヴェルトン退場時にブーイングするのはちょっとどうかと思うよ仙台サポの皆さん。

エヴェルトンに代わって入ったのはファブリシオ。長澤がエヴェルトン位置(ボランチ)に下がる。ファブリシオは個人技で沸かすものの、位置取りはいまいちで連携は取れない時間帯が長かったです。

一方、仙台は浦和のパスミスから猛攻するか、長沢をターゲットにして起点にするくらいしか攻め手はなく、どちらもジリジリとした展開が続く。

浦和はセットプレーから何度かゴールに迫るも、GKシュミット・ダニエルに阻まれなかなかゴールを割れず。そんな展開が続いたあと、前半42分にチャンスが訪れる。

岩波から縦に一本、武藤へとパスをつなぐと、武藤は相手4人に囲まれている中、巧いフリックで交わして前線の興梠へスルー。オフサイドぎりぎりのところで受けた興梠はそのまま1対1でGKと対峙。ここで繰り出したのは、見事なチップキックでループシュート。GKの上を超えてゴール!さすが仙台キラー!!

それにしても本当に興梠は巧いですなぁ・・・ほれぼれとしますわ。

さて、これで浦和の攻撃はさらに前進を続けます。

後半6分、椎橋が長澤に対するファイル(アフターチャージ)で2枚目のイエローで退場。1枚目もそうですが、激しくいくってことをちょっと勘違いしている感じがします。そして、実にもったいない。これで仙台は攻め手を欠くことになり、石原に代えて富田を投入、4-4-1にして守備を固め、これ以上の失点を防ぎ、更にプレスの強度を高めていきました。これで浦和の最終ライン近辺でボールを奪い、あるいはこぼれ球を拾う回数が格段に増えたと思います。

この仙台の戦い方はある意味見事で、結果論ですが浦和は追加点を奪えませんでした。まぁ、チャンスはそこそこ作っていたので、仙台の守備をほめるべきでしょうね。ただ大槻さんは手をこまねいていたわけではなく、両サイドを一段高くしたり、長沢が1トップで動きがなければ岩波を右サイド高い位置に上げて実質2バックで対応したり、細かくその時々で指示を出していた様子でした。

仙台はMF松下を下げてFWハモン・ロペスを投入し勝負をかけてきました。FW長沢との連携次第では脅威になるところでしたが、結局はうまく嵌る時間はなかったと思います。

結果としては一人少ない相手から追加点を奪えませんでしたが、終盤に阿部ちゃん投入で逃げ切りの指示を明確にするなど、ここ最近ではあまり見ない采配もありましたし、失点の可能性もそれほどなかったので(槙野のバックパスミスくらい?)、ま、よかったのではないかと思います。

これで仙台にはホームで何年負けてないんだってのと、仙台の渡辺監督も大槻さんと同じく戦術に長けた監督ですので、非常に采配面での攻防は見ごたえがあったと思います(そういう意味では仙台サポとテレビゲーム観戦位置で見ることができて楽しかったです)。

これで順位もちょっと浮上。この流れで勝ち点を積み上げていきたいですな。

ではいつも通りtwitterから。

 


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