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コラム/サラリーマン川柳とシューゾーさんと。

みなさま、おはようございます。本日は、言葉の揚げ足をどうしても取りたくなってしまう何かを読んでしまったので、この場でちょっと茶化してみたいと思います。

何かって、はい、某ウラワレッズのフロント談話より、サラリーマン川柳を抜き出してみましょう。

立花洋一代表
「最終的には、決断しました」

あーなんだこの、決断するのがシャッチョーですという、

立花洋一代表
「(前略)先ほど決断と言いましたけど、その中では本当にいろいろなことも考えて、即断即決ということではなく、自分的には割とすぐに判断をして決めるというタイプの人間だと思っているんですけど、熟考させてもらって決めました。」

・・・何をどう熟考したのかしら。。。

そしてシューゾーさん。

中村修三GM
「(前略)やっぱり、こういうサッカーが浦和レッズのサッカーだというものがあって、この監督だからそのサッカーを追求できるという監督を継続してやっていかなければいけないと思います。そこは真摯に受け止めて、その考えは僕も全く同じです。ただ、そこを我慢してやるのか、切り替えてやるのかという、それはクラブの判断だと思いますので、考えは最初に言った通りの考えでやっていかなければいけないと思っています」

・・・その、こういうサッカーが浦和レッズのサッカーってのをちゃんとビジョンとして持っていて、フロントと現場と選手は共有できてるんかなぁ。

中村修三GM
「こういうサッカーをやりたいというのは、僕自身はあるのですが(中略)とにかくレッズは誰がGMになっても、勝つサッカーを目指します。そのために必要な監督を置いた、という考えでいきたいと思います。そこは不変だと思います」

ええっとね、勝つ以外のビジョンはない、というか、伝えられないってことなのかなぁ。。。

立花洋一代表
「(前略)大槻君にという話が来たときに、当然それ以外の選択肢という部分がないのかという話をして、いろいろな話をする中で、大槻がベストだということになったということなので、決断というか、私が決めましたという中で、クラブスタッフと話し合って同意を得た、というところです」

ここでちょっと本音が出ていますね。どこかから「オリベイラさんを契約解除して『大槻さんに』」という進言があって、当然上長は社長だから決断した・・・んだけど、同意を得てそうしたのよ。という滲み出方がしています。

穿った見方ですが、これって現場サイドから言われたことを、結局自分じゃちゃんとした判断できないので、オリベイラさんとその親密なスタッフを除いて、だいたい大槻さんに代えるべきじゃね?って言われたんで、みんながそういうならそうしましょう・・・って言っただけに聞こえてしまいます。

立花洋一代表
「浦和レッズというクラブがどういうサッカーを目指していくのか、というところでの話だと思いますが、一方では、これまでのいろいろな歴史を踏まえると、いろいろなサッカーもあったよね、というのがみなさんの頭の中にあって、今後それが、こういうサッカーでレッズは行くんだというのが脈々と流れるような、そういうふうにしたいと思っています。それをするために何をしなければいけないのかというのは、そういう手段はいろいろあると思います」

つまり、浦和レッズが目指すべきサッカーってのはいろんな選択肢も手段もあるんですよと(だから定まってないんですよって話ね)・・・頭がクラクラしてきた。

中村修三GM
「(前略)代理人とかもざわざわしてきて、監督とかの売り込みとかがすごいんです。」

今回の契約解除と大槻さんの登板って急遽決まった話ではないのかしら。なんで代理人がざわざわして、売り込みがあるのかしら。ちょっとおかしくないかな。もちろん、既に何か動いていたのだとしたら、わからなくもないけど。

ってなわけで、このクラブ公式の会見の記事って奥が深くて、ツッコミどころが満載です。

ただ、誤解していただきたくないのは、オリベイラさんに限界を感じるのもわかる部分もあるし、大槻さんにしか委ねられない・・・ような気がするってのもわからなくもないです(普通なら、降格危機になるかもしれない土台ができていない状態かつサポーターがアホみたいに強烈なチームの監督になりたくないわい。そんなことお構いなしのとりあえず就職!って人ならともかく)。大槻さんは間違いなくハートがあるから火中の栗を拾う決断をしたんだと思うのよね。就任会見から少しみてみましょう。

(今チームに足りないと感じることは?)
「ずっと見ていましたし、ただ見ていただけでなくいろいろな観点から見ていましたけど、なにが足りないかということよりも僕はできていることや良いものを見ていきたいし、良いところはたくさんあるので、そうしたところを見ていきたいと考えています

どこの誰だっけ、足りないものがうんちゃらかんちゃらって言ってたの。

(ファン・サポーターの力に対して思うことは?)
「あそこの空間、その日のゲームだけではなく、街自体の熱、ファン・サポーターの熱を我々は常に感じていますし、それが集約されるのがあの試合の日だと思っています。それも試合の2時間だけではなく、それに対する準備も含めて彼らのパワーはものすごいものだし、あれを感じることができる唯一のクラブが浦和レッズだと思っています。それに対して選手やスタッフ、それはコーチングスタッフだけではなくて、クラブスタッフも含め、あの熱に対する責任、彼らの思いに対して我々はしなければいけない振る舞いや、そういったものというのは我々のクラブは選手やスタッフだけではなくて、クラブとしてやはり持っていなければいけないんじゃないかなと常々思っています」

(ファン・サポーターに向けてメッセージ)
「僕がファンやサポーターのみなさんにお願いしたいことは、いろいろな形があるけれども、いつも本当に大きな思いとか愛みないなもので包んでいただいているので、本当にまた続けてそうしたことをしていただけるように我々も努力しますので、是非一緒にということをお願いしたいです」

大槻さんの会見におけるマネジメントは100点満点以上をあげたいです。オリベイラさんへのリスペクトも大いに感じるし、一方で選手としての責任や、与えられたミッションに対する真摯な姿勢も滲ませつつ、サポーター・ファンに対する支援をきちんと要請しています。・・・フロントの会見にこんな内容書いてありましたかいな。

一方で、前回のエントリーのとおり、大槻さんは非常に難しいミッションを与えられてしまいました。旧友が端的に書いていたので引用。

はい、私もACLに注力しつつ、なんとか残留を勝ち取り、あとは大槻さんが長期的にやりたいサッカーを構築できるまで一緒に耐える、ということが必要かなと思っています。せめて、大槻さんが「このクラブでやりきった、あとは次の世代にバトンを渡したい。」と、自ら世代交代するくらいになってほしいです。願望でしかないけど。

そして、有料サイトですが、福さんも辛らつな文章でフロントに対して苦言を呈しています。

これは、上記のフロントの会見でも明白で、上っ面の言葉はそれっぽいことをちりばめていますが、大槻さんへのミッションは「結果」だけであり、方向性は全く示されていないように思います。。。ええんかいなそれで。

いや、大槻さんに全権委任するからあとは任せるわー、ってならいいですよ。でもたぶん、そんなことしてないわね。いろいろ注文だけはつけているみたいですしねぇ。

立花社長は三菱重工でサッカーをしていた方ときいています。単に責任取ってやるから(=やめりゃいいんでしょ的な)、というだけではなく、もう少しこのチームにとって必要なことってのを、俯瞰しつつ見てほしいなぁと思う次第です。できればそのメッセージを、ご自身の考えと言葉で発信できるくらいの責任感を顕して頂けると嬉しいと思います。浦和レッズの社長ってのは、なりたくてもなれないすごいポジションですし、だからこそできることがあります。

正直言えば雇われ社長かつ天下りであることは(立花さんに限らず歴代もだいたい)変わらないわけですが、逆に言えばそう長くない(5年も在任しないであろう)期間でどっちみち退任するんでしょうから、快楽という意味ではなく、現場もサポも地域もみんなで楽しみながら浦和レッズを議論し、酒の肴にし、未来を大いに語れるように仕向けつつ、「結果がでなくて悪かったな、でもみんなと共有できた時間はほんま貴重やった。ありがとな」と言いながら颯爽と去っていく・・・くらいの気概を見せてくれたら更に嬉しいです(そんなんできる人まずおらんけど)。

でも、それぐらいの気持ちでやってみたら、初年度は結果でなかったけど(出ても嬉しいけどね)・・・振り返れば、結果もいい思いでもそれなりにできて、よかったね・・・なんて感じになるのが理想ですけどね。そのためには、きちんとしたビジョンとそこへ全員で向かう覚悟、推進力が必要です。きちんと旗を振ってほしいのよ、行くべき道を指示して。

私としては、ただフロントを批判したい訳ではなく、貴方たちでしかできないことを、是非楽しみながらやってほしい、それを伝えたいって感じかな。とりとめもなくてスイマセン。

ま、とどのつまりは前途多難ってことと、だからこそ大槻さんをどう支えていけるのかを考えないとなー、ということで本稿を結びます。


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